こんにちは!『労災保険!一問一答』のHANAです。
『労災を使わないで自費でおこなう方法とは?』『結局は労災を使うのが一番良い?』というお話をしていきます。
下でくわしくお話するよ!
労災を使わないで自費でやることは可能か?
従業員が仕事中にけがをしてしまったけど、会社の事情で労災を使いたくないと思ってしまうときもありますね。
対する労働者側も「社長から労災は使うなと言われてしまった」「会社に迷惑をかけたくない」などの理由から、労災を使わないで自費でなんとかならないかと思ってしまうときもあるかもしれません。
労災を使わないで自費でやるなんて…そんニャことできるの?
労災を使わないで自費でもできる
結果からいいますと、労災を使わずに自費でおこなう方法はあります。それは「会社で全額負担する」方法です。
労災保険法では、仕事中のけがは会社が責任を持ちなさいと決めているので、そのために会社は労災保険に加入する義務があるわけです。でも反対にいえば、労災保険を使わなくても会社が必要なものをすべて補償すれば、会社としての責任を果たしたことになるわけですよね?
なので、会社が労働者に対して必要なものを負担すれば、労災保険を使わないで自費でも法的には問題がないということになります。
【重要】注意点は?
労災を使わずに自費でやることは法的に可能だとしても、いくつか大きな注意点があります。
健康保険は使えない
仕事中や通勤途中のけがには健康保険や国民健康保険などは使えませんので、3割負担ではなく10割分を負担する必要があります。なので、自費といってもたいした金額にはならないだろうとたかをくくっていると高額を請求されることになってしまいます。
ウソついて仕事中のけがじゃないことにするのはどうニャ?
それはダメ!バレたら大変なことになるし、会社への不信感につながり労使の信頼関係が崩れちゃうよ…
『すべて』補償する必要がでてくる
健康保険が使えなかったとしても、たいしたけがじゃなければ少額で済むときもあるかもしれません。しかし、「最初はたいしたけがじゃないと思っていたけど…なかなか治らない」「当初と話が違ってきた…」なんてよくある話です。
何度も通院すると10割分だとかなりの大きな金額になります。入院なんてしたらそれこそ治療費だけでも莫大な金額です。それに加えて、仕事を休んでいる場合、最初は有給休暇などで対応できても、長くなってくればその補償も考えなくてはなりません。
さらに、将来的に後遺症が残ってしまったらどうしますか?大きな後遺症が残ってしまったら、もしかしたら一生面倒をみていかなくてはならなくなるかもしれません。労災を使っていれば障害補償が受けられますが、もうその頃には労災に切り替えることは手遅れなんてことも…。
【結論】おすすめは労災保険を使うこと
本当に何か理由があって労災保険を使いたくない、なんとか自費でやりたいというような場合もあると思いますが、単に先入観で凝り固まった一担当者の無知のせいで労災を使えない結果になってしまっているというようなケースも多いと私は感じています。
労災を使いたくないと思う気持ちもわからなくはないですが、労災保険を使ったとしても意外とデメリットはそんなにないものです。
対応や手続きが面倒というイメージがあるかもしれませんが、やってみるとそれほど難しくないと思います。
もし、こんなときはどうしたらいいの?などお困りなことがあれば相談さぽーと
おすすめは労災保険はきちんと申請して、もらうものはもらうということです。
それでも、会社がどうしても労災保険を使わせてくれないようであれば、この記事を参考にしてみてください。