休業補償の金額はいくらくらいもらえるの?

Q仕事中にけがをしてしまいました。しばらく働けそうもなく給料の保障もありません。労災保険の休業補償っていくらくらいの金額を貰えるものなんでしょうか。休業補償の計算方法を教えてください。

A休業補償の金額は、けがをする前にもらっていた給料の約8割です。
その金額が休業4日目から支給されます(※条件によって金額が変わる場合もあります。)。
また、休業補償の計算方法も例を出して説明します。

休業補償はいくらもらえる?

仕事中または通勤途上のけがなどで働くことができなくなった場合、労災保険から休業補償が支給されます。これは、給料の代わりに支給されるものです。

労災保険は基本的に「補償制度」ですから、その人がけがをして仕事を休んだことによってどの程度の給料の損失を受けたかという考え方により休業補償の金額が決定されます。

したがって、休業補償の場合、もともともらっていた給料の金額が計算の基礎になります。月10万円の給料をもらっていた人と、月30万円の給料をもらっていた人では、休業補償も貰える金額に違いが出るということですね。


休業補償の金額は約8割

では、実際にもらえる休業補償金額いくらになるのでしょうか?

休業補償の計算は、給料をもとに計算した「平均賃金」に「休業した日数」をかけて金額を算出します。

具体的に説明しますと、けがをする前の3カ月間にもらっていた給料の総支給額の合計を、その間の暦日数で割ったものを1日分の金額(平均賃金)として、その金額の約8割(保険給付6割+特別支給金2割)が1日分の休業補償として給付される額になります。

※「総支給額」とは、手取りの金額ではなく、社会保険や税金などが引かれる前の金額のことをいいます。通勤手当などの非課税分もすべて含みます。

休業補償の金額の計算方法は…

平均賃金×約8割×休業日数

※最初の3日間は「待期期間」ですので、休業補償はされません。


なお、「平均賃金」については平均賃金・給付基礎日額ってなに?、「待期期間」については休業補償の待期期間についておしえてくださいをご覧ください。


具体的な休業補償の計算方法

休業補償はいくらくらいもらえるのか、計算方法について具体的に数字をあげて説明いたします。

【例】月30万円の給料をもらっていた人が、4月1日にけがをし、4月30日まで30日間休業した場合(賃金の締切日は月末とします)

・3ヶ月の給料の合計は、「30万円×3ヶ月」で「90万円」になります。

・3ヶ月間の暦日数は、「1月は31日」「2月は28日」「3月は31日」で合計「90日」になります。

平均賃金を計算すると、「90万円÷90日」で、「1万円」になります。


ここで、1日あたりの平均賃金が1万円なんだから、30日分の休業補償は「30万円もらえるんじゃないの?」と思ってしまうかもしれませんが、残念ながらそうはなりません。


実際は、

1万円 × 6割  × 27日分 = 162,000円 (← 保険給付の本体部分)

1万円 × 2割  × 27日分 =  54,000円 (← 特別支給金)

162,000円 + 54,000円 = 216,000円


このとおり、最初の3日分は除かれ、さらに合計約8割の支給になるため、この場合もらえる休業補償の額は、216,000円になります。

いかがですか?意外と少ない金額だなと思ったでしょうか。

しかし、最初の3日間は待期期間補償として会社から補償されますし(平均賃金の6割以上)、3日間分が引かれるのは最初だけですので、この後も休業が続く場合は休業した日数分に対し補償されます。


また、良い会社になりますと、労災保険の上乗せ補償として残りの2割分を補償してくれる会社もあるようです。
ただ、これは法律で決まっているものではないため、必ずもらえるものではありません。

管理人
管理人

うーん、休業補償は約8割の支給だから、もちろん十分な金額とは言えないけど…もらえるだけいいということで前向きに考えましょう!


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