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傷病(補償)年金

傷病(補償)年金とはどういったものなのでしょうか?

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Q 労災でけがをしてから1年半くらい休業補償をもらっていますが、先日、労働基準監督署から「傷病の状態等に関する届」と「診断書」を提出するように指示がありました。聞くと傷病(補償)年金に該当するかどうか判断するために提出が必要とのことでした。この「傷病(補償)年金」とはどういうものなのでしょうか。

 

A 一定の要件に該当すれば、休業補償の代わりに年金が支給されるものです。年金受給後も治療はそれまでどおり継続して受けることができます。

 

傷病(補償)年金とは

負傷や疾病の程度によっては、療養が長期にわたる場合があります。傷病(補償)年金は、傷病の程度が重い人が該当するものであり、業務災害または通勤災害により負傷または疾病にかかった労働者が、傷病の療養の開始後1年6ヶ月を経過した日以後において、下記の要件に該当した場合に支給されるものです。

  1. その負傷又は疾病が治っていないこと
  2. その負傷又は疾病による障害の程度が、労災保険で定める傷病等級に該当すること

傷病等級は第1級から第3級まであり、障害(補償)年金の障害等級の第1級から第3級までの額と同額になっています。ですので、言い換えれば、傷病の程度が重たく、かつ長期間にわたり治っていないということが条件となりますので、かなり傷病の程度が重篤と言える人でなければ傷病(補償)年金には該当しないと言えると思います。

 

傷病(補償)年金に該当した場合は、休業補償の代わりに年金が支給されますから、当然、休業補償は支給されなくなります。なお、治療代については引き続き支給されます。

 

傷病(補償)年金の額

傷病(補償)年金に該当した場合、年金として1年間に支給される金額は以下のとおりとなります。

  • 傷病等級 第1級 給付基礎日額の313日分
  • 傷病等級 第2級 給付基礎日額の277日分
  • 傷病等級 第3級 給付基礎日額の245日分

 

 

休業補償と傷病(補償)年金の比較

ここで、ちょっと休業補償と傷病(補償)年金との比較をしてみたいと思います。

 

休業補償は、給付基礎日額の約8割が給付されますから、

365日分 × 8割 = 292日分

年間でいえば、292日分が支給される計算になります。

 

あれ!?それだと、2級(277日分)と3級(245日分)の場合は今までどおり休業補償をもらっていた方がお得なんじゃないの!?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

ですがご安心いただきたいと思います。

休業補償の額に満たない分は、差額特別支給金というのが給付されることになっていますので、休業補償の金額を下回ることはないことになっています。

 

また、この他にも下記のとおり、年金が決定された段階で一時金として傷病特別支給金が支給されますし、負傷前に賞与をもらっていた人には傷病特別年金というのも上乗せされます。

 

傷病特別支給金(一時金)

  • 第1級 114万円
  • 第2級 107万円
  • 第3級 100万円

 

傷病特別年金

  • 第1級 算定基礎日額の313日分
  • 第2級 算定基礎日額の277日分
  • 第3級 算定基礎日額の245日分

※算定基礎日額とは、賞与等の金額をもとに算定された日額

 

傷病(補償)年金の請求手続

傷病(補償)年金の手続きについては、療養開始後1年6ヶ月を経過したときに、労働基準監督署から自動的に申請の手続きをするように連絡がありますので、その指示に従って手続きを進めていけば大丈夫です。

 

この手続きは長期間の療養に渡る場合は必ず必要な手続きになっており、その結果、傷病(補償)年金に該当しなかったとしても、それまでどおり休業補償を受給することは可能ですので、特に問題になることはありません。

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