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休業(補償)給付

休業補償はいつまでの期間もらえるの?上限はあるの?

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Q 仕事でけがをしてしまいました。このけがにより入院しなければならなくなりましたし、退院した後もリハビリなどがありますのでしばらくの間は働くことができそうもありません。労災保険から休業補償が支給されることになりましたが、どのくらいの期間いつまで支給されるのでしょうか。また、上限というものはあるのでしょうか。

 

A 休業補償の期間に上限はありませんが、支給要件があり、要件に該当している間は受給することができます。

 

休業補償にいつまでもらえるという期間の上限はないが…

まず初めに労災保険の休業補償の受給できる期間にいつまでもらえるという「上限」はありません。よく「休業補償の上限は1年半でしょ?」という声を聞くことがあるのですが、おそらくそれは健康保険の傷病手当金のことを言っているのか、もしくは傷病(補償)年金に移行できるか判断される時期が1年半経過したときだからでしょう。

 

ただ当然ですが、上限がないからといっていつまでも無制限に給付されるというわけではありません

ご質問の回答といたしましては、休業補償の支給要件に該当しなくなるまでということになります。

 

休業補償の支給要件

休業補償の支給要件は、「業務上の事由または通勤による負傷や疾病による療養のため、労働することができないため、賃金を受けていない場合」に支給されることになっていますが、このうち1つでも該当しなくなれば休業補償は受給できなくなります

 

ご質問のケースでは、「療養のために」と「労働することができない」の部分が重要になってくると思いますので、少し説明させていただきたいと思います。

 

① 療養のために

休業補償をもらえる1つの要件としましては、「療養のために働くことができない」ということが必要です。ですから、当然ですが、この「療養」をしていなければ休業補償はもらえなくなります。

「療養」をしていないと判断される例としましては、以下のようなことが考えられます。

 

  • 治療がすべて終わった
    労災保険の給付じたいが基本的に終了になりますので、休業補償も終了になります。

 

  • 病院に受診していない期間が長い、受診回数が少な過ぎる
    医師の指示によるものか、自分の判断で受診していないのかはわかりませんが、こういう場合も「療養が伴っていない」と判断されてしまう場合があります。

 

  • 別の傷病の治療の方が主たるものになってしまった
    労災の治療中に別の病気にかかってしまい、そちらの治療のために入院しなければならなくなったような場合などが該当します。

 

② 働くことができない

これは、必ずしも元の仕事ができない状態を指すわけではなく、「一般的に働けない場合をいう」とされておりますので、激しい作業はできなかったとしても軽い作業ができるような状態まで回復した場合は、それ以降は休業補償を受けられないということになります。

 

この辺はおそらく傷病によっても違うと思いますし、まさにケースバイケースだと考えられます。休業補償を請求するときは、請求書の医師証明欄に「働ける状態ではないよ。」との主治医の証明を受ける必要がありますので、この辺のことは主治医とよく話し合った方が良いかもしれませんね。ただ、働くことができる状態なのかどうか、休業補償が支給されるかどうかを最終的に決めるのは労働局・労働基準監督署ですから、主治医が証明しているような場合であっても支給されないこともあるようです。

 

ちなみに、もう一つの条件としまして「会社から給料が支給されない場合」がありますが、これは読んで字の如く、会社を休んでいる間、賃金をもらえない場合をいいます。したがいまして、休んでいても会社から給料が支給されている場合や、有給休暇などを取得している場合は休業補償の対象とはならなくなります。

 

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