通勤災害事例①出勤時の自宅車庫内のけが

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Q朝、会社に出勤するとき、車に乗り込むために自宅(一軒家)敷地内にある車庫内に入り、ドアを開けて車に乗り込もうとしたときに滑って転んでけがをしてしまいました。これは通勤災害に該当するのでしょうか。

A一軒家の場合、まだ通勤前と判断され通勤災害には該当しないものと思われます。なお、アパートやマンションの場合は少し考え方が違います。

管理人

下でくわしく説明するよ☆

通勤災害の事例〜自宅車庫内におけるけが

通勤災害の事例(車庫)

労災の通勤災害における「通勤」とは、住居就業の場所との間を合理的な経路および方法により往復することをいいます。

この通勤災害について事例をあげて説明してみたいと思います。

通勤の始点と終点がどこかが問題になる

本記事の通勤災害の事例は、「出勤時に自宅の車庫内でけがをした場合に通勤災害に認定されるかどうか」というものです。

今回の事例のポイントは、この「住居」と「就業の場所」それぞれの始点・終点の境目がどこにあるのかということになります。どこからどこまでの範囲が「通勤」になるのかということですね。

労災保険の通勤災害における「通勤」の始点・終点については、「一般公衆が自由に通行できるかどうか」が大きな判断の要素となっています。

今回の通勤災害の事例では「一軒家」です。車庫やカーポートは敷地内に設置されているのが通常だと思います。住居が一軒家の場合は、一般的にほかの人は自由に敷地内に入れませんので、その敷地と公道の境界が通勤の始点と考えられ、自宅の敷地を出た直後から通勤がスタートすることになると考えられます。したがって、本事例では通勤前の負傷と考えられることから、業務外と判断される可能性が高いと思われます。

アパートやマンションの場合は?

住居が一軒家ではなくマンションアパートの場合はどうでしょうか。

マンションやアパートの共用部分の通路は、住人はもちろんですが一般の人も通ることは可能です。したがって、自室のドアが通勤の始点と考えられ、共用通路に出た時点から通勤災害の対象となります。ですから、アパートやマンションの共用階段部分はもちろん、駐車場内での転倒なども通勤災害になります。

オートロック式のマンションでも外部の人が入る際にはオートロックの解除が必要になることから、オートロック式ではないマンションに比べて制約はありますが、共用の通路に入ってしまえば自由に通行できるわけですから、同様に考えることができます。

通勤災害の終点は?

「就業の場所」についても同様の考え方で、会社の敷地内に入った時点で通勤は終了という考え方になります。たとえば、出勤の際に会社の敷地内に入った後に転倒して負傷してしまった事例では、会社の敷地の境目をまたいだ時点で通勤が終了して事業主の管理下に入った後の災害と考えられますので、通勤災害ではなく業務災害に該当する可能性があると考えられます。

本事例のポイントは、「通勤はどこからどこまでか」です。
通勤災害になるかどうかは、「一般公衆が自由に通行できるかどうか」が大きな目安になっています。

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